大阪府吹田市のスポーツ鍼灸マッサージ治療院 Physical conditioning center ACT

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ヌケヌケ病について、当院で改善したケースをご紹介します。

ヌケヌケ病について、最近多くの患者様が来院され、ある程度改善されて来ましたので、一度現在の私の考え方などをまとめておこうと思います。

 

あくまでも現在の私の対処の仕方であり、唯一の答えとは思っていませんし、まだ明確な答えが無いからこそ多くの選手が悩んでいるのだと思います。

 

少しでも参考になればと思います。

 

今年に入ってからヌケヌケ病についての情報がSNSやネットでも大きく取り上げられ、自分の今の状況ってヌケヌケ病なのでは?と思い、当院に相談に来られる方が増えてきました。

 

現在20名ほどそのようなご相談を受けてきましたが、一言でヌケヌケ病と言って来られても、症状は様々であることが多かったです。

 

・ゆっくりのジョグは問題なく行えるけれども、ダッシュが上手くいかない

・ダッシュは出来るけれども、ある一定のペースで走ると段々上手く走れなくなってくる

・スピードは関係なく、一定以上の時間走り続けると上手く走れなくなってくる

・普段の練習では全く問題ないけれど、試合になると症状が出てくる

 

などなど、状況が皆同じではない事からも、必ずしも原因が同じではないのではないか。と考えています。

 

しかし、選手の話を聞き、実際に走りを見ていく中である程度共通していることも見えてきました。

 

ヌケヌケ病の選手に共通する症状なのか、たまたま私のもとに来た選手の共通点なのかは断定的には言えないところではありますが…

 

・臀筋群or腸腰筋群の筋力低下(両方の場合もあり。必ずしも筋量減少とは限らない)

・接地の感覚がない(これが抜けている感覚につながっている?)

 

この辺りは共通してるなぁという感じです。

 

ここからはあくまでも個人的な見解となりますが、

・接地の感覚がない

→接地感を求めて今以上に強く地面を押そうとする

→実際は既に力は入っているのでこれ以上筋肉に力は入らない

→接地のタイミングと筋力の入力タイミングにずれが生じる

→抜ける感覚が生じる

 

となっているパターンはあるのではないかなと。

念を押しますが、あくまでも個人的な見解です。

 

最初の「なぜ接地の感覚がなくなっていくのか」に関しては正直まだ全然分かりません…

おそらく音楽家の方などがなるジストニアと似たような減少ではないかなと思っているのですが…

 

接地の感覚がないので、接地感を求めてより地面を押そうとする傾向は、意外と多いです。

地面を強く押さないと速く走れない。と思っている選手に多い傾向です。

 

しかし、様々なトップアスリートからの話や、未熟ながら自身の経験からも言えることですが、

地面を押せてる感と実際に地面を押せているかは殆どの場合イコールとはなりません。

 

ここを感覚的に理解してもらえるかどうかは症状改善の早さに大きく影響してくるなぁと感じます。

 

当院で行なっていく順序としては

1、まず、左右の筋力差(特に臀筋群・腸腰筋群)を確認する

2、緩める必要があれば、鍼やマッサージなどを用い、縮めれるようにする必要があればエクササイズを取り入れたり、EMSなどの電気を使って外部刺激で収縮をインプットする事もあります。

3、筋肉の状態の改善とともに、走る中での意識の改善(ああしようこうしようと色々考えないほうが上手くいくケースは多いです)

4、いきなりだと走れない場合は多いので、まず片脚でのしゃがみ込みやジャンプなどから始めることも多いです。

 

文字にすると簡単ですね。実際はかなり細かく見ていくので、我流では難しいと思います。もちろんそれでよくなれば素晴らしいですが。

この辺りを何度も何度もしつこくしつこく一歩ずつ着実に繰り返していく事が多いです。

 

正直なところ、私の力量不足から、現在は週1回の来院から始めて、改善に伴って徐々に来院頻度を減らしていき3ヶ月で卒業というのが平均的なところです。

 

もっとかかっている人もいますし(現在も日々少しずつ改善しています)もっと早く卒業できる方もおられます。

 

少しずつしか出てこない変化ですが、これをどれだけ辛抱強く行っていけるかが大切かなと…

 

競技人生は無限の時間があるわけではありませんから、私としてもより早く改善させていけるよう今後も精進していく次第です。

 

あくまでも私が実際に行って上手くいった症例を集めただけですが、少しでも誰かの参考になればと思い、書き残しておきます。

 

2018年11月02日 12:11

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