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足関節の機能解剖について

足関節は距骨・踵骨・腓骨・脛骨により構成される距褪・距骨下・脛腓関節の複合関節である。
足関節の運動はこれらの関節が協調的に運動し解剖学的平面上では説明しにくい複雑なものとなる。
足関節の安定化には靭帯及び筋が寄与するがこれらの制動力を超える過大な関節トルクが生じることで足関節捻挫が発生する。
足関節捻挫の危険因子の一つとして関節が構造的に脆弱であることが挙げられ過去の研究でも解剖学的因子に焦点を当てた研究が散見される。

距腿関節
距褪関節の骨形態に関する多くの研究では、内反捻挫の既往を有する群と既往のない群の比較により、骨形態の個体差について検討されてきた。
X 線側面像より内反捻挫の既往を有する患者群では距骨滑車関節面に対して脛骨下関節面が小さく、距骨滑車関節面が平坦であるため関節適合性が低く、距骨の前方変位に必要な力が小さいことも報告されている。
X 線側面像において、脛骨関節面前方と関節面の近位部に接線を、脛骨前端および後端を通る垂直線をそれぞれに引き、そこから脛骨関節面のATR(abterioer tip ratio)を算出し、前方引き出しストレス時の骨前方変位量との相関を求めた。
その結果、足関節内反捻挫の起用を有する患者群では ATR と前方変位量は負の相関を示し、 ATR が小さいと前方不安定性が増大すると報告した。
前額面における脛骨下関節面の傾斜角度は、脛骨長軸に対して85±5°と軽度内反している。
脛骨下関節面が内反しているものをvarus ankleと表現し、内反捻挫の既往を有する患者群ではこの内反捻挫が有意に大きいと報告した。
距骨滑車は水平面から見ると前縁と後縁の幅が異なる楔形をしている。
この前後幅の違いは、足関節底屈時における距腿関節の遊びを、背屈時における距腿関節の安定性をもたらす。
距骨滑車外側の前後傾斜は運動軸の傾きに関与する。
矢状面では、内側と外側関節面のカーブ長の違い、内側関節面前三分の一と後三分の二での曲率半径の違いが運動軸の傾きに影響を与える。

距骨下関節
距骨下関節は
・踵骨が3つの関節面を有するタイプ
・2つの関節面を有するタイプ
に分けられる。
3つの関節面を有するタイプでは、踵骨外反時に距骨と踵骨の前外側関節面が衝突し可動性が低下する。
踵骨の矢状面上での上方への傾斜角度を見ると、関節面が3つあるタイプの方が有意に角度が大きい。
以上の2点から、関節面を3つ有するタイプの方が踵骨外反可動性が低下しハイアーチになりやすいのではないかと考えられている。
踵骨内反時には距舟関節軸と踵立方関節軸が平行にならないため、中足部の可動性が低下する。
距骨下関節面を3つ持つタイプでは、距骨下関節外反可動性および中足部の可動性が低下し、内反捻挫の危険性が高まる。
脛腓関節
脛骨と腓骨は、脛骨の腓骨切痕と腓骨下端で関節を形成している。
MRIを用いた研究では、腓骨切痕の前関節面、後関節面、深さに性差がみられた。
これらが大きい男性の方が腓骨切痕と腓骨の適合性が高いことを示し、これにより女性に脛腓靭帯損傷の発生が多い可能性があると考察した。
 
2019年12月17日 16:03

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