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痛みと炎症の生化学:PGE2の役割とアスピリンの効果

痛みと炎症は、身体が傷害や感染に対して反応する生理的プロセスの一部です。
これらの反応は、生体内で生成される多様な生理活性物質によって調節されています。
プロスタグランジン(Prostaglandin D、E、F、I)、トロンボキサン(Thromboxane)、サブスタンスP(SP)、セロトニン(5-HT)など、これらの物質は痛みや炎症の発生に深く関与しています。
本記事では、特にプロスタグランジンE2(PGE2)の役割と、痛みや炎症を抑える薬物、特にアスピリンの作用メカニズムに焦点を当てて解説します。

PGE2とその関連物質の役割

PGE2は、プロスタグランジンの一種であり、炎症や痛みの誘発に重要な役割を果たします。
PGE2は無髄神経終末を活性化させ、サブスタンスPやセロトニンの放出を促進します。
これらの物質はさらに血小板やマスト細胞(Mc)に作用し、炎症反応を増強させます。
セロトニンは無髄神経にも作用し、痛みを引き起こす信号(インパルス)の発生に関与します。
この連鎖反応は、痛みの感覚を増幅させる重要な機序の一つです。

痛みの感作と痛覚過敏

痛みの感度が増す現象は、「感作(sensitization)」や「原発性痛覚過敏(primary hyperalgesia)」、さらには「末梢性痛覚過敏(peripheral hyperalgesia)」と呼ばれます。
このプロセスは、polymodal C-fiberの終末が反復刺激されたり、周辺組織が損傷を受けたときに特に活発になります。
こうした化学物質の遊離が増加すると、痛みの感覚が高まります。

アスピリンとその薬理効果

アスピリンは、痛みや炎症を抑制する効果がある非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一つです。
その作用は、アラキドン酸からプロスタグランジンが合成される過程に介入し、サイクロオキシゲナーゼ(CO)という酵素の活性を抑制することによります。
最近の研究では、アスピリンがβ型IkB kinaseに可逆的に結合し、これがATPと競合することで、炎症やリウマチに伴う激しい痛みを抑える効果があることが示されています。

痛みと炎症における新しい発見

痛みや炎症のプロセスにおいて、特定の受容体や酵素の役割が新たに明らかにされています。
例えば、受容体を欠損したマウスでは痛みの反応が顕著に低下し、血栓症を起こしやすいことが報告されています。
これらの発見は、痛みや炎症の治療において新たなターゲットを提供し、より効果的な治療法の開発につながる可能性があります。

結論

PGE2やアスピリンの作用メカニズムを理解することは、痛みや炎症の管理において非常に重要です。
最新の研究成果は、これらの生理活性物質や薬剤の作用に関する私たちの理解を深め、新しい治療法の開発につながる可能性を秘めています。
今後も継続的な研究が期待されます。

2024年03月21日 10:59

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