大阪府吹田市のスポーツ鍼灸マッサージ治療院 Physical conditioning center ACT

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筋収縮と痛みの神経科学:脊髄後角のニューロンの役割

筋収縮中の脊髄後角ニューロンの反応

骨格筋の静的な収縮中、脊髄後角第I層内の一群のニューロンは選択的に反応します。
これらのニューロンは、皮膚からのHPC(高感受性感覚器)反応と筋からの信号が収束することが特徴です。
一部のニューロンは筋収縮中に反応し、他のニューロンは収縮後に反応します。
この反応は、骨格筋内のAδやC感覚神経の特性によるものであり、これらの感覚神経は筋収縮や乳酸、代謝産物に敏感に反応します。

動作感覚器と代謝感覚器の役割

筋収縮に敏感に反応する感覚器は動作感覚器(ergoreceptor)、乳酸や代謝産物に敏感に反応する感覚器は代謝感覚器(metaboreceptor)と呼ばれます。
これらの感覚器は、組織代謝の要求に応じたり、筋作業に対する全身の恒常性調節や身体の部分的変化の統制に寄与しています。
運動機能亢進反射(exercise pressor reflex)とも呼ばれるこの反応は、筋活動中の身体の調節に重要な役割を果たしています。

筋収縮と痛みの関係

通常、骨格筋は痛みの行動的動機づけ信号なしに恒常的に調節されています。
しかし、その活動が高まると「うずく(ache)」や「燃えるよう(burn)」に感じたりします。
これに同期した活動で痙攣痛(こむらがえり、cramping sensation)が起こることがあります。
これらの痛みは、筋活動中に放出される乳酸や代謝産物によるものです。

脊髄後角第I層ニューロンと痛覚過敏

ラットの脊髄後角第I層中の一部のニューロンでは、セロトニン(serotonin, 5-HT)が脊髄内に放出されると、細胞内のcAMP依存性信号路を介してTTX-R Naチャネルが開き、Na+電流が増すために痛覚過敏が起こるという報告があります。
5-HTの放出は、末梢からの刺激や上位中枢からの下行性指令によって引き起こされます。

脊髄後角第II層のニューロンの分類

脊髄後角第II層(lamina II)は、膠様質(substantia gelatinosa)とも呼ばれ、有柄細胞(stalked cell)、小島細胞(islet cell)、分枝細胞(arboreal cell)、II-II層境界細胞(II-II border cell)の4型に分類されます。
これらの細胞は、痛みの感覚伝達に重要な役割を果たしています。

2024年05月28日 17:00

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